3.社会的要請
食品の海外依存の進行に伴い偽装・中毒・表示をめぐる事件が頻発しています。国民の食料を確保し、都市と農村での物質・情報の循環を高めて人的な育成を進め、さらに生産・加工を基盤とした食の安全の保証・安心の回復を図ることが強く緊急に要請されています。
北海道は食品の原料供給基地として国内で重要な役割を担ってきましたが、農産物輸入の増加、価格低下に伴い、今後は循環型農業をベースとした差別化、地場産原料とした魅力ある食品提供による付加価値の創造が緊急課題となっています。農業生産と地場食品産業で安全の科学的な保証、安心される食文化発信基地への成長が求められているといえます。