基盤学第4回講義「消費者のリスクに対する認識」
11月13日に4回目の基盤学講義が行われました.今回は帯広畜産大学の金山先生より,消費者のリスクに対する認識について講義を受けました.
年ごとの食中毒発生状況に大きな変化がないにもかかわらず,近年,食の安全性が強く求められる傾向にあります.その背景として,輸入食材の増加や加工技術の高度化に伴い,生産・流通過程が消費者から見えにくくなっていること,情報源が多様化し,情報が交錯していることなどがあげられます.
また,専門家と消費者の間で,どのようなリスクを重大なリスクと考えるかなど,リスクの捉えかたに大きな差が存在していることも要因の一つです.そうした状況の下では,第2回目の講義でも触れた「リスクコミュニケーション」を通して,食品リスクについて,消費者に正しく認識させることが必要になります.
次回11月19日(木)は,食料自給率・食料安全保障について,北海道大学の大崎先生から講義していただきます.