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基盤学第4回講義「消費者のリスクに対する認識」

Posted on 11月16日 by 帯広畜産大学 | パーマリンク

 11月13日に4回目の基盤学講義が行われました.今回は帯広畜産大学の金山先生より,消費者のリスクに対する認識について講義を受けました.

 年ごとの食中毒発生状況に大きな変化がないにもかかわらず,近年,食の安全性が強く求められる傾向にあります.その背景として,輸入食材の増加や加工技術の高度化に伴い,生産・流通過程が消費者から見えにくくなっていること,情報源が多様化し,情報が交錯していることなどがあげられます.

 また,専門家と消費者の間で,どのようなリスクを重大なリスクと考えるかなど,リスクの捉えかたに大きな差が存在していることも要因の一つです.そうした状況の下では,第2回目の講義でも触れた「リスクコミュニケーション」を通して,食品リスクについて,消費者に正しく認識させることが必要になります.

 次回11月19日(木)は,食料自給率・食料安全保障について,北海道大学の大崎先生から講義していただきます.

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第三回試行開講

Posted on 11月05日 by 北大 | パーマリンク

本日の15時より、酪農学園大学の吉野先生による食の安全・安心基盤学試行開講の第三回が実施されました。講義は「環境保全型農業への転換 -早期湛水稲作と生き物調査-」です。
内容は、日本における環境保全型農業、有機農業、循環型農業などの認証制度、定義などから始まり、ゼミで実施している水田の生き物調査の事例を映像資料を交えて紹介されました。

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講義の最後には「食の安全・安心基盤学」が目指している人材育成のあり方について、吉野先生からも提案がなされ、受講生の小テストにはそれについての感想を書くという項目も盛り込まれていました。受講生の皆さんがどのような感想を持ったのか、非常に興味深いところです。

遠隔会議システムによる講義は、大学の壁を越えて講義を受けることが出来るという利点がありますが、
その効果的な実施には様々な「こつ」が必要であり、音声、映像、画像の配置、コンテンツを使用するタイミングなど、通常の講義にはない難しさがあります。

試行開講を通じて蓄積した「こつ」を活かして、より魅力的な講義に出来るように取り組んでいきたいと思います。

受講していただきました皆様、どうもありがとうございます。

来週も木曜日の15時より帯広畜産大学の金山紀久先生による「食品リスクと消費者の対応」です。

各大学の講義室でお待ちしております。

北大農学部での受講風景

北大農学部での受講風景

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基盤学第2回講義「安心のリスクコミュニケーション」

Posted on 11月02日 by 帯広畜産大学 | パーマリンク

 10月29日に食の安全・安心基盤学の第2回目の講義が行われました.今回は,北海道大学の吉田省子研究員から,リスクコミュニケーションについて講義を受けました.

 リスクコミュニケーションとは,リスクを伴う科学的技術について,専門家である研究者と,消費者である一般市民の間の情報格差を解消するために行われる対話のことを指します.近年,遺伝子組み換え作物や食の安全など,科学者だけではなく一般市民も積極的に関与した上で,その是非を判断すべき科学技術が増加しており,リスクコミュニケーションへの関心も高まっています.

 講義では,BSE全頭検査の問題や農業試験場における遺伝子組み換え作物の栽培問題など,リスクコミュニケーションを伴う様々な事例が紹介されました.それらの事例より,研究者と消費者がリスクコミュニケーションを通して,どのように相互理解を深めて行くのかが示されました.

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「食の安全・安心基盤学」試行開講 ―テレビ会議で結ぶ3大学連携授業―

Posted on 10月30日 by 酪農学園大学 | パーマリンク

3大学連携事業の柱となる 「食の安全・安心基盤学プログラム」の
「食の安全・安心基盤学」

10月23日に試行開講となる第1回目の授業が開催されました

食の安全・安心基盤学の講義は、
酪農学園大学・北海道大学・帯広畜産大学の教員による オムニバス形式の講義 として、
自然科学分野だけでなく、社会科学・人文科学分野から構成されるものです。
各々の大学をテレビ会議で結んで受講することにしています。

酪農学園大学 学長
開講に先立ち、3大学連携事業の取組代表者である酪農学園大学 谷山学長の挨拶がありました。

谷山学長からは、
3大学連携事業の教育プログラムが本格的に実施されることとなった。
今日からの講義は試行的ではあるが本格的な授業内容に沿って進められることになる。
食の安全・安心基盤学は
①3大学が持っている資源、特徴を活かしたコースとして開設されるもので、
②受講生は勉強した内容を地域で実践的に活かしていただき
③地域の発展に寄与していただきたい。
④担当する先生方には、新しい取組として発展させていくようお願いしたい、
との話をいただきました。

第1回目は
「20世紀型農業生産システムからの転換―持続可能な社会の成立:農業の役割とあり方―」
と題して、
酪農学園大学 酪農学研究科 干場信司教授が テレビ会議用カメラの前で講義を行いました。
講義風景講義風景
講義の中では、
1.なぜ「食の安全・安心」はおびやかわれているのか
①20世紀の農業の発展、
②何を優先してきたか?
③その結果は?

2.どのようにしたら良いのか?
①農業の基本的役割は?
②その実現方法は?
③総合的に評価する!
④「北の3大学連携」の意義
などについて、農村での調査データを基にして説明し、
「持続可能な社会の成立:農業の役割とあり方」 を 解き明かしました。
学生からは「20世紀型農業を評価するには、農村での衣食住をLCA的な手法で分析する必要があるのでは」といった鋭い指摘も出されました。
今回の受講生は酪農学園大学19名、北海道大学10名、帯広畜産大学5名で、
「今後、他の大学の先生の講義を受けることに期待し、楽しみにしている」という声も聞かれました。
今後、週1回のペースで2010年1月21日までに11回の講義が行われます。
コンピュータ画面が配信されている講義風景

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食の安全・安心基盤学コースの開講

Posted on 10月28日 by 帯広畜産大学 | パーマリンク

 来年度からの本格的な実施に向け,食の安全・安心基盤学コースを10月23日に試行的に開講しました.講義は毎週木曜日または金曜日の15:00-16:30で,2010年1月まで全11回開かれます.

 第1回目は,酪農学園大学の干場先生より,「20世紀型農業生産システムからの転換」というタイトルで,現在の農業生産システムではなぜ食の安全・安心が確保されないのかについて講義が行われました.TV会議システムを通して,酪農学園大学,北海道大学,帯広畜産大学の学生が,それぞれの大学から受講しました.

 今後の講義内容は,以下の通りです.

10月29日 安心のリスクコミュニケーション
11月 5日 循環型農業への転換:稲作と生き物 -環境負荷低減と「生き物」多様性-
11月12日 食品リスクと消費者の対応
11月19日 食料自給率・食料安全保障
        -食料自給率40%の日本で安全な食生活が可能か-
11月27日 安全の基準と対策:農薬の残留と毒性,重金属
12月 4日 品質管理と微生物汚染
12月10日 おいしさの評価    
12月17日 地場特産品と地域振興
 1月14日 工原料農産物の品質・安全管理
 1月21日 The食の安全安心基盤学:酪農大・北大・畜大教員によるディスカッション

 興味のある方は,各大学の担当者にお問い合わせください.

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