最新記事を表示する地域拠点型農学エクステンションセンター トップへ

Archive for the '地域サテライト' Category

農村サテライトの役割と課題を語る─栗山で開設シンポ─

Posted on 09 7月 by 北大 | パーマリンク

6月25日、栗山町カルチャープラザEKIにて、栗山サテライト開設記念シンポジウムが開催されました。
eki21
町内の農業者、役場、団体職員の他、試験研究機関や、訓子府町長をはじめ北の3大学連携の農村サテライトが設置されている富良野市、浜中町、鹿追町、余市町、道央農業振興公社の関係者など、50名程の参加がありました。

kaijou22
椿原紀昭栗山町長と上田一郎北大農学研究院長の挨拶に続き、本事業の先行する3つの農村サテライトから富良野、訓子府、浜中の活動事例が紹介されました。

speech1椿原町長(左)と上田院長

休憩後のパネルディスカッションでは、紹介されたサテライトの運営を支えている大学の駐在研究員や、現地の協力機関の職員が担っている役割に対して感嘆の声が多く寄せられた一方で、この仕組みをどう持続していくか大学と地域が一緒に考えていかなければならない点などが確認されました。

左から、富良野S・糸山氏、訓子府S・高梨子氏、JA浜中町・寺山氏

左から、富良野S・糸山氏、訓子府S・高梨子氏、JA浜中町・寺山氏



これから本格的に始まる栗山町での活動の参考として、また全道8つのサテライト同士での情報交換の場としても意義の大きい機会となりました。

番外:4サテライト担当者による熱い情報交換

番外:4サテライト担当者による熱い情報交換

栗山サテライト開設記念シンポジウムの御案内

Posted on 09 6月 by 北大 | パーマリンク

きたる6/25(金)に、栗山サテライトの開設を記念しましてシンポジウムを開催いたします。参加無料ですので、興味をお持ちの方はどうぞご参加ください。

シンポジウムテーマ
「地域と大学の連携で取り組む地域振興のあり方-農村サテライトの役割と課題-」

日時
6/25(金) 13時~16時30分

共催
北海道大学 栗山サテライト
栗山町農業振興公社
北の三大学連携地域拠点型農学エクステンションセンター

場所
栗山町カルチャープラザ「EKI」
〒069-1511
北海道夕張郡栗山町中央2丁目1
電話 0123-73-3333

日程
13時~13時15分 挨拶
  椿原 紀昭氏 (栗山町長)
  上田 一郎氏 (北海道大学大学院農学研究院長)

13時15分 富良野サテライトの活動報告
  糸山 健介氏 (北海道大学大学院農学研究院)

13時45分 訓子府サテライトの活動報告
  高梨子 文恵氏 (北海道大学大学院農学研究院)

14時15分 浜中サテライトの活動報告
  寺山 麻衣子氏 (JAはまなか営農コンサルテーション室)

14時45分~15時 休憩

15時~16時半 パネルディスカッション「地域振興に向けた農村サテライトの役割」
  座長:近藤誠司氏(北海道大学北方生物圏フィールド科学センター教授)
  パネラー:報告者3名、中野松雄氏(JA鹿追町常務理事)、坂下明彦氏(北大)、ほか

16時半~閉会の挨拶

「食の安全・安心マイスターコース」フィールドワーク試行の説明会実施

Posted on 19 4月 by 北大 | パーマリンク

4/15,16と、富良野サテライトにおいて、3月に実施したマイスター試行開講に続いて「フィールドワーク」試行の説明会が開催されました。

rimg00041

マイスターコースは「座学」と「フィールドワーク」からなっておりますが、前回の試行時に参加者の皆様から「フィールドワークってなに?」、「なにをすればいいの?」という問い合わせを頂きました。

今回はそれを受けて、「フィールドワークの中身と進め方」について説明会を開催しました。15日の夜と16日の午前中に分けて開催された説明会には8名の「フィールドワーク参加希望者」にお越し頂きました。

フィールドワークでは参加者各自が課題を見つけ、それについて調べ、まとめる。三大学は課題の見つけ方や、調べ方のアドバイスを行っていきます。

講習会などとは異なる「フィールドワーク」。参加者からみると、かなり壁が高いのではと心配をしておりました。しかし当日は、8名も興味を持っていただきました。農業者が4名、消費者や農業関係機関の方が4名でした。希望者への説明が今回の目的でしたが、当日はそれを越えて、それぞれが感じている「食の安全・安心」に関する課題、疑問がだされ、それをフィールドワークとして調べたいという熱意に溢れ、すでに説明会の域を超えてフィールドワークの第一回検討会という様相を呈しておりました。

大学と地域の方々が一緒になって、地域の課題解決に向けた取り組みを進めていく。富良野サテライトでまずは始まりました北の三大学の取り組みの柱の一つである「マイスター制度」。今後、随時各サテライトでも展開できるように準備を進めて参ります。どうぞご期待ください。

鹿追サテライト研究成果報告会

Posted on 13 4月 by 帯広畜産大学 | パーマリンク

 帯広畜産大学の昨年度の研究成果について,鹿追農協で報告・検討会を行いました.その内容について簡単に報告いたします.

 まず,「十勝地域における堆肥利用の経済性と施肥行動の検討」では,堆肥を施肥する畑作農家の経済性について報告がありました.鹿追町は,酪農が盛んなこともあり,堆肥が積極的に用いられています.

 しかし,それに伴い過剰施肥になりがちであること,また,化学肥料と比べて費用がそう変わらないことなどが示されました.農協からは,堆肥の効果だけを見るのではなく,経営能力なども加味する必要があるのではというコメントがありました.

 次に,「北海道における公共牧場の運営形態と再編整備の方向性」では,酪農経営の重要な補完組織である公共牧場の経営状態について報告がありました.分析の結果,夏だけではなく,冬も牛を受け入れる周年営の牧場において収支状態がよいことが分かりました.

 収支を改善するためには受け入れる頭数を確保し,規模の経済を追求することが必要であるとの結論でしたが,農協からも,頭数を確保するにあたって,酪農家が公共牧場をどのように評価しているのか調べてほしいとの指摘がありました.

 最後に,「キャッシュフロー視点による大規模酪農経営の感染症対策の評価」では,ヨーネ病が発症した酪農家の経営状態について,資金循環に注目した報告がなされました.ヨーネ病が発症すると,感染が疑われる牛も含め淘汰しますが,淘汰が進むと乳量,減価償却費ともに減少し,運転資金の枯渇が起こります.

 今回分析対象となった農家では,新たに投資を行うことで減価償却費を増やし,キャッシュフローを改善していました.農協からは,もっと早く対応すれば,今回のような事例は起こらなかったのではという意見が出されました.

 いずれの報告についても,農協に興味を持って聞いていただけたと思います.また,こちらも,研究をさらに深める上で非常に有益な現場からのコメントをいただくことができました.

鹿追サテライト研究成果報告会のご案内

Posted on 24 3月 by 帯広畜産大学 | パーマリンク

 帯広畜産大学は,鹿追サテライトを中心に共同研究を進めていますが,平成21年度の研究成果について,鹿追町農協と現地検討会を行うことになりました.

 日時:4月13日午前9時より

 報告者及び報告タイトル:
  (1) 林芙俊 「十勝地域における堆肥利用の経済性と施肥行動の検討」
  (2) 樋口聖哉 「道内における公共牧野の経営形態と展開方向」
  (3) 窪田さと子 「大規模酪農経営における衛生管理とキャッシュフロー」

 参加を希望される方は,帯広畜産大学の担当者までご連絡ください.