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鹿追サテライト研究成果報告会

Posted on 4月13日 by 帯広畜産大学 |

 帯広畜産大学の昨年度の研究成果について,鹿追農協で報告・検討会を行いました.その内容について簡単に報告いたします.

 まず,「十勝地域における堆肥利用の経済性と施肥行動の検討」では,堆肥を施肥する畑作農家の経済性について報告がありました.鹿追町は,酪農が盛んなこともあり,堆肥が積極的に用いられています.

 しかし,それに伴い過剰施肥になりがちであること,また,化学肥料と比べて費用がそう変わらないことなどが示されました.農協からは,堆肥の効果だけを見るのではなく,経営能力なども加味する必要があるのではというコメントがありました.

 次に,「北海道における公共牧場の運営形態と再編整備の方向性」では,酪農経営の重要な補完組織である公共牧場の経営状態について報告がありました.分析の結果,夏だけではなく,冬も牛を受け入れる周年営の牧場において収支状態がよいことが分かりました.

 収支を改善するためには受け入れる頭数を確保し,規模の経済を追求することが必要であるとの結論でしたが,農協からも,頭数を確保するにあたって,酪農家が公共牧場をどのように評価しているのか調べてほしいとの指摘がありました.

 最後に,「キャッシュフロー視点による大規模酪農経営の感染症対策の評価」では,ヨーネ病が発症した酪農家の経営状態について,資金循環に注目した報告がなされました.ヨーネ病が発症すると,感染が疑われる牛も含め淘汰しますが,淘汰が進むと乳量,減価償却費ともに減少し,運転資金の枯渇が起こります.

 今回分析対象となった農家では,新たに投資を行うことで減価償却費を増やし,キャッシュフローを改善していました.農協からは,もっと早く対応すれば,今回のような事例は起こらなかったのではという意見が出されました.

 いずれの報告についても,農協に興味を持って聞いていただけたと思います.また,こちらも,研究をさらに深める上で非常に有益な現場からのコメントをいただくことができました.

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