「食の安全・安心基盤学」試行開講 ―テレビ会議で結ぶ3大学連携授業―
3大学連携事業の柱となる 「食の安全・安心基盤学プログラム」の
「食の安全・安心基盤学」
10月23日に試行開講となる第1回目の授業が開催されました。
食の安全・安心基盤学の講義は、
酪農学園大学・北海道大学・帯広畜産大学の教員による オムニバス形式の講義 として、
自然科学分野だけでなく、社会科学・人文科学分野から構成されるものです。
各々の大学をテレビ会議で結んで受講することにしています。
開講に先立ち、3大学連携事業の取組代表者である酪農学園大学 谷山学長の挨拶がありました。
谷山学長からは、
3大学連携事業の教育プログラムが本格的に実施されることとなった。
今日からの講義は試行的ではあるが本格的な授業内容に沿って進められることになる。
食の安全・安心基盤学は
①3大学が持っている資源、特徴を活かしたコースとして開設されるもので、
②受講生は勉強した内容を地域で実践的に活かしていただき
③地域の発展に寄与していただきたい。
④担当する先生方には、新しい取組として発展させていくようお願いしたい、
との話をいただきました。
第1回目は
「20世紀型農業生産システムからの転換―持続可能な社会の成立:農業の役割とあり方―」と題して、
酪農学園大学 酪農学研究科 干場信司教授が テレビ会議用カメラの前で講義を行いました。
講義の中では、
1.なぜ「食の安全・安心」はおびやかわれているのか
①20世紀の農業の発展、
②何を優先してきたか?
③その結果は?
2.どのようにしたら良いのか?
①農業の基本的役割は?
②その実現方法は?
③総合的に評価する!
④「北の3大学連携」の意義
などについて、農村での調査データを基にして説明し、
「持続可能な社会の成立:農業の役割とあり方」 を 解き明かしました。
学生からは「20世紀型農業を評価するには、農村での衣食住をLCA的な手法で分析する必要があるのでは」といった鋭い指摘も出されました。
今回の受講生は酪農学園大学19名、北海道大学10名、帯広畜産大学5名で、
「今後、他の大学の先生の講義を受けることに期待し、楽しみにしている」という声も聞かれました。
今後、週1回のペースで2010年1月21日までに11回の講義が行われます。