農村サテライト実習ツアー(学生の自己紹介)
8月19日から9月2日までの日程で行われている 「農村サテライト実習ツアー」
富良野の農家に住み込んで農作業を体験しながら、農業のこと、農村のことを学ぶことにしています。
この体を張った実習には、どんな研究をしている学生が どのような動機で参加しているのでしょうか。
学生たちの生の声でご紹介します。(8月19日 移動のバス車中にて)
※実習生は4日間~最長14日間、視察の学生は8月19・20日 2日間の参加
(山崎)
8月19日から9月2日までの日程で行われている 「農村サテライト実習ツアー」
富良野の農家に住み込んで農作業を体験しながら、農業のこと、農村のことを学ぶことにしています。
この体を張った実習には、どんな研究をしている学生が どのような動機で参加しているのでしょうか。
学生たちの生の声でご紹介します。(8月19日 移動のバス車中にて)
※実習生は4日間~最長14日間、視察の学生は8月19・20日 2日間の参加
(山崎)
8月10日 浜中サテライトにて
酪農学園大学大学院 修士課程2年の三浦 裕美さんが「浜中町酪農の総合的評価」と題して自身の研究について発表し、JA浜中町や獣医師の方と意見交換を行いました。
三浦さんは 酪農経営の評価について単なる経済性だけではなく、エネルギー・環境負荷・家畜福祉・人間福祉という指標を加えた「総合的評価」が必要であるとして、実際に浜中町から提供されたデータを解析して、浜中町酪農の「総合的評価」を試み、今後の酪農のあり方について報告しました。
発表の中では 浜中町酪農を1996年と2006年で比較した場合、農業所得や環境への影響を示す指標は 良い方向に向かっている一方、牛の病気などで診療にかかる費用は増加している、という分析の結果が示され、参加者からは「浜中町は放牧を積極的に導入するなど 牛の飼い方を変えている過渡期にあり、それが要因の一つではないか」などの意見が出されました。
また、参加した獣医師からは 今後、酪農家だけではなく酪農に携わっている「獣医師の生活満足度」(酪農振興への貢献度に対する満足度)を含めた、総合的な指標を作れないか?という声が出るなど、大動物獣医師の不足に悩む生産現場の実情もうかがえました。
(山崎)
8月19日,20日にかけて,3大学連携による農村研修が十勝の帯広市,鹿追町,新得町で行われました.
帯広市では,帯広畜産大学のフィールド科学センターにおいて,バイオセキュリティーについての説明を受けた後,乳製品工場と牛舎の見学をしました.畜大では,『ウシ部』というウシの世話や搾乳を行うサークルがありますが,皆興味深げに,その活動内容についての説明を聞いていました.また,良質なサイレージは人間が食べてもおいしいことなど,様々な新しい知識が得られました.
その後,鹿追農協で,鹿追町の農業の概要や交換耕作についての説明を受けました.鹿追町は畑作,畜産ともに盛んで,畑作農家と酪農家の間で耕地を交換して作物を生産する,交換耕作が活発に行われています.そこで,交換耕作の長所,短所について分かりやすく説明していただきました.
また,鹿追町では藤田牧場に伺いました.藤田牧場は,都市の人々に農業生産について知ってもらうため,積極的に観光客や修学旅行生を受け入れています.これまでに,牛乳が苦手な子が,牧場の仕事を知ることで,牛乳を飲めるようになったケースもあるようです.
最後に,新得町の北海道立畜産試験場で,疾病対策にバイオテクノロジーが,どのように利用できるかについて講義していただきました.農村研修は以上で終了ですが,引き続き,富良野市で約2週間の農業実習を行います.
「授業・実習の収録順調に進む、一部をweb上で公開開始」
連携事業「食の安全・安全安心の基盤としての地域拠点型教育研究システムのネットワーク形成」の教育プログラムでは授業や実習を映像として記録し、これをeラーニングシステムにアップロードしています。平成22年度前期から学生や社会人がweb上でも学ぶことをできるようにします。
授業は、授業収録システムを搭載したパソコンに、先生の動き、顔、声、スクリーンに映し出されたパワーポイントの画像などが記録されます。同時にビデオカメラでも収録しています。
←ノートPCの画面左上につい
ている、小さなWebカメラと
マイクで授業をしている先生
の映像と音声をリアルタイム
で収録
これを合わせてeラーニングシステムにアップします。
受講できなかった学生や社会人、復習したい学生などが自分のパソコンで教室での内容をそのまま学ぶことができます。
また、ビデオカメラで収録された実習の映像は言葉や図表だけでは理解し難い事柄をパワーポイントに載せて講義に利用できるようになります。
すでに一部の授業はweb上で視聴が可能です。いまは酪農学園の学生のみが対象です。酪農大学の連携教員、eラーニング研究会メンバーの方も視聴できます。酪農学園の他の先生方は、下記アドレスにアクセスしていただき、ゲストで視聴できます。システムが整いしだい、全教員職員に可能な授業を公開します。北海道大学や帯広畜産大学の学生、農村サテライトで地域の方々も視聴できるようになります。
ご覧になった皆さん。連携センターにご意見、ご感想をお寄せ下さい。また授業収録システムの新規利用の方も募集中です。
講習会も随時実施します。より使いやすいシステムに作り上げていきます。
まずはDoceboにアクセスしてみて下さい。
↓ アドレスはこちら。
http://fs-lms.rakuno.ac.jp/docebo/
(酪農学園大学内からのみアクセス可能)
連続講演会「ふゆみずたんぼと生きもの調査」
-「有機稲作技術の変遷と北海道における挑戦」-
連続講演会「ふゆみずたんぼと生きもの調査」第3弾は「有機稲作技術の変遷と北海道における挑戦」と題して、NPO法人民間稲作研究所代表稲葉光國さん(NPO法人生物多様性農業支援センター副理事長)を講師に迎えて開催しました。水田・稲作をモンスーン地帯に開花した「文化」として捉えること、これを支えてきたのが「多様な生き物」であり、今、この生き物が住みやすい環境を整え、活用することの重要性が強調されました。
北海道でも、生き物多様性を活用したイネづくりへの挑戦が始まっている。実践例を紹介しながら、課題と新たな技術がもつ意義が説明されました。
有機稲作の大きな技術的課題は「除草」、これまで紙マルチやアイガモなどで対応してきたが、コストや環境上問題があるとした。
「ふゆみずたんぼ」として進められている有機稲作の大きな特徴は、「水管理と代かき」による「抑草」と「生物の多様性」を活用することにあることが紹介された。
その他、種もみの消毒、成苗1本植えなどの特徴ある技術が紹介された。
講義終了後、学生から提出されたレポートをみると、「食と環境の関連」、「水田の多様な生物相」などをキーワードとして印象深い講義であったことが記され、学生たちの「ものの見方、考え方」に大きな影響を及ぼしたようである。