連続講演会「ふゆみずたんぼと生きもの調査」第3弾
Posted on 8月12日 by 酪農学園大学 |
連続講演会「ふゆみずたんぼと生きもの調査」
-「有機稲作技術の変遷と北海道における挑戦」-
連続講演会「ふゆみずたんぼと生きもの調査」第3弾は「有機稲作技術の変遷と北海道における挑戦」と題して、NPO法人民間稲作研究所代表稲葉光國さん(NPO法人生物多様性農業支援センター副理事長)を講師に迎えて開催しました。水田・稲作をモンスーン地帯に開花した「文化」として捉えること、これを支えてきたのが「多様な生き物」であり、今、この生き物が住みやすい環境を整え、活用することの重要性が強調されました。
北海道でも、生き物多様性を活用したイネづくりへの挑戦が始まっている。実践例を紹介しながら、課題と新たな技術がもつ意義が説明されました。
有機稲作の大きな技術的課題は「除草」、これまで紙マルチやアイガモなどで対応してきたが、コストや環境上問題があるとした。
「ふゆみずたんぼ」として進められている有機稲作の大きな特徴は、「水管理と代かき」による「抑草」と「生物の多様性」を活用することにあることが紹介された。
その他、種もみの消毒、成苗1本植えなどの特徴ある技術が紹介された。
講義終了後、学生から提出されたレポートをみると、「食と環境の関連」、「水田の多様な生物相」などをキーワードとして印象深い講義であったことが記され、学生たちの「ものの見方、考え方」に大きな影響を及ぼしたようである。