Posted on 09 7月 by 酪農学園大学 | パーマリンク
2011年の「食の安全・安心マイスターコース」 は、4回の集中講義と数回のフィールドワーク検討会を行ってきました。
2011年度末までにフィールワークレポートを完成させた方々11名に、
「食の安全・安心マイスターコース」 修了認定証の授与式を
6月22日に富良野サテライト(5名)、6月28日に余市サテライト(6名)で行いました。
富良野サテライトでは
北海道大学大学院 農学研究院長 松井 博和 教授 が
5名全員に 食の安全・安心マイスターコース 修了認定証を手渡しました。
余市サテライトでは
6名の修了者のうち 出席者された4名に、
酪農学園大学大学院 酪農学研究科長 市川 治 教授 が 修了認定証を手渡しました。
今回修了された11名のフィールドワークレポートの課題名と内容を簡単に紹介いたします。
<食に関すること>
【食卓を豊かにするために野菜の保存方法を知る~自家野菜の有効活用~】
家庭菜園の野菜をいつまでも美味しく食べたいと保存方法を調べ、自ら試して美味しく食べられる方法と保存期間を確認。
【富良野地域の生産者は野菜をどのように食べているのか】
76人の方にインタビューし、106のレシピを紹介。
コミュニティーレストランなどのメニューにも採り上げてほしいと思うものも沢山あると。
【積丹町で獲れる魚の料理と食文化】
なじみが少なかった「魚」の話。地元の方から調理方法・保存方法を聞き取りながら、食文化を考察。
地域の食文化の良さを次世代に伝えていきたいと。
<作り方に関すること>
【混植で害虫は防げるだろうか】
ハーブ類と野菜を一緒に植えて(花畑にも見える)、虫が寄ってこないハーブと野菜の組合せを紹介。
自然の生態系・バランスを大切にした生産を続け、消費者に安全な野菜を届けたいと。
【無農薬でリンゴを栽培し皮をむかずに食べたい】
自ら無農薬でリンゴを栽培。無農薬栽培は虫との闘いと益虫との共存。安心して「皮をむかないで食べられる」と満足。
【小果樹(ベリー類)について理解を深め、北海道で栽培と利用を広めよう】
小果樹は北海道の自然条件に合った作物。栽培管理方法・栄養的価値・利用方法などを示し、
もっと作りましょうと呼びかけています。
<消費に関すること>
【私の食の安全安心と地産地消について】
「トマト」の栽培、販売、消費がどのようになっているか生産者や消費者、販売者から聞き取り調査。
食の安全・安心には生産者と消費者の相互理解が大切と。
【地産地消と旬の味】
アスパラガスを栽培しながら「旬」を考える。「地産地消」は生産者と消費者のコミュニケーションを深め、旬を味わうこと。
【「ふらのブランド」の確立にむけて】
直売所に訪れた176名の方へのアンケートで野菜や果物の購入基準を調査。地元産を基準にして購入している方が多い。
<生き方に関すること>
【野菜たちと私~40年のおつきあい~】
40年間を振り返り、野菜との付き合いを折々の思いとして綴る。農・食を大切にしてきた営農姿勢を伝えていきたいと。
【生き甲斐を求めて】
地域の仲間と直売所づくりの取り組みを紹介。野菜類の出展者も直売所の運営者も満足し、地域の交流の場として
発展させたいと。
修了生からは、
・「フィールドワーク」をあまり深く考えないで受講することにしてしまい、レポート作成に苦労した。
でも貴重な経験ができた楽しかった
・検討会での論議は生産者と消費者の相互理解の場となり、いろいろな考え方があることを理解できよかった。
・「フィールドワーク」きっかけに、食のこと・農のことをより考えるようになった。
・でも、レポート作成は大変だった。
などの声を聞くことができました。
マイスターコースは講義受講だけでなく、フィールドワークに取り組み報告書を作成することに特徴がある。フィールドワークは、
テーマの設定から報告書作成までを大学の担当者と受講生全員で検討しながら進めてきました。
論議の場が交流の場ともなり、講義では得られない学びの場となりました。
もっとも学んだのは受講生ではなく、大学の担当者でした。(前田)
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Posted on 17 1月 by 酪農学園大学 | パーマリンク
1月13日 酪農学園大学でeラーニング研究会を行いました。
吉野先生も報告されました。
本年度前期までの受講者のeラーニング利用率は100%に達し、昨年度の農村社会学の授業では70%の学生が授業の予習をしました。
酪農大の先生のみ、酪農大のmoodleで報告内容が見られます。
こちらから、ログインしてご覧ください。
⇒酪農大eーラーニング
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Posted on 06 9月 by 酪農学園大学 | パーマリンク
2010年8月27日~28日に 北海道大学で開催された「北大マルシェ」
学生が実習として作った 大学市場 のメイキングと、来場者、関係者のインタビュー。
食の安全・安心基盤学 について
(地域拠点型 農学エクステンションセンター 札幌サテライトHP)
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Posted on 09 7月 by 北大 | パーマリンク
6月25日、栗山町カルチャープラザEKIにて、栗山サテライト開設記念シンポジウムが開催されました。
町内の農業者、役場、団体職員の他、試験研究機関や、訓子府町長をはじめ北の3大学連携の農村サテライトが設置されている富良野市、浜中町、鹿追町、余市町、道央農業振興公社の関係者など、50名程の参加がありました。
椿原紀昭栗山町長と上田一郎北大農学研究院長の挨拶に続き、本事業の先行する3つの農村サテライトから富良野、訓子府、浜中の活動事例が紹介されました。
椿原町長(左)と上田院長
休憩後のパネルディスカッションでは、紹介されたサテライトの運営を支えている大学の駐在研究員や、現地の協力機関の職員が担っている役割に対して感嘆の声が多く寄せられた一方で、この仕組みをどう持続していくか大学と地域が一緒に考えていかなければならない点などが確認されました。
左から、富良野S・糸山氏、訓子府S・高梨子氏、JA浜中町・寺山氏
これから本格的に始まる栗山町での活動の参考として、また全道8つのサテライト同士での情報交換の場としても意義の大きい機会となりました。
番外:4サテライト担当者による熱い情報交換
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Posted on 13 4月 by 帯広畜産大学 | パーマリンク
帯広畜産大学の昨年度の研究成果について,鹿追農協で報告・検討会を行いました.その内容について簡単に報告いたします.
まず,「十勝地域における堆肥利用の経済性と施肥行動の検討」では,堆肥を施肥する畑作農家の経済性について報告がありました.鹿追町は,酪農が盛んなこともあり,堆肥が積極的に用いられています.
しかし,それに伴い過剰施肥になりがちであること,また,化学肥料と比べて費用がそう変わらないことなどが示されました.農協からは,堆肥の効果だけを見るのではなく,経営能力なども加味する必要があるのではというコメントがありました.
次に,「北海道における公共牧場の運営形態と再編整備の方向性」では,酪農経営の重要な補完組織である公共牧場の経営状態について報告がありました.分析の結果,夏だけではなく,冬も牛を受け入れる周年営の牧場において収支状態がよいことが分かりました.
収支を改善するためには受け入れる頭数を確保し,規模の経済を追求することが必要であるとの結論でしたが,農協からも,頭数を確保するにあたって,酪農家が公共牧場をどのように評価しているのか調べてほしいとの指摘がありました.
最後に,「キャッシュフロー視点による大規模酪農経営の感染症対策の評価」では,ヨーネ病が発症した酪農家の経営状態について,資金循環に注目した報告がなされました.ヨーネ病が発症すると,感染が疑われる牛も含め淘汰しますが,淘汰が進むと乳量,減価償却費ともに減少し,運転資金の枯渇が起こります.
今回分析対象となった農家では,新たに投資を行うことで減価償却費を増やし,キャッシュフローを改善していました.農協からは,もっと早く対応すれば,今回のような事例は起こらなかったのではという意見が出されました.
いずれの報告についても,農協に興味を持って聞いていただけたと思います.また,こちらも,研究をさらに深める上で非常に有益な現場からのコメントをいただくことができました.
Posted in 地域サテライト, 帯広畜産大学, 研究会 | 鹿追サテライト研究成果報告会 はコメントを受け付けていません。