Posted on 26 1月 by 帯広畜産大学 | パーマリンク
基盤学最終講義が行われました.今回の講義は,食の安全・安心の研究や教育に携わる先生が各大学から参加し,ディスカッション形式で行われました.
これまでの講義を踏まえた上で,今回のディスカッションでは,生産者が過度に経済性を追求することで,食の安全・安心の実現が後退するのではないかというテーマについて話し合っていただきました.
短い時間でしたが,各先生方がそれぞれの専門分野の知見を基に意見を述べられ,活発な議論となりました.出席した学生は,食の安全・安心に関して様々な考え方があることが実感できたのではないかと思います.
基盤学は来年度から本開講となりますが,これまでの試行開講で出てきた問題点を改善し,本開講につなげていきたいと思います.
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Posted on 15 1月 by 帯広畜産大学 | パーマリンク
基盤学講義第10回目が開かれました.今回は北海道大学の小林先生より,「ジャガイモのトレーサビィティ」について講義していただきました.トレーサビリティとは,原料は誰が生産したのか,どこで販売されたのかなど,食品に関する生産履歴や流通過程の情報を記録し,把握することです.
食の安全・安心を実現する上で,トレーサビリティの確保は非常に有効であると考えられています.現在の日本において,法的に定められているトレーサビリティは牛肉のみですが,農協やカルビーなどの民間企業も自主的に取り組み始めています.
本講義では,ジャガイモとポテトチップを事例に,トレーサビリティをどのように確保しているのか説明していただきました.また,トレーサビリティを始めることで,農家や食品企業はどのような便益が得られるのか,また,どのような費用を負担しなければならないのかについて解説していただきました.
次回は1月25日(月)で,今年度最後の講義となります.3大学が連携して進める本講義の特色の一つであるディスカッション講義で,3大学の先生が集まり,食の安全・安心について学生と議論していただきます.
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Posted on 08 1月 by 酪農学園大学 | パーマリンク
2010年1月7日、東京ビッグサイトにて「平成21年度 大学教育改革プログラム合同フォーラム」が開催され、連携事業を酪農学園大学の吉野宣彦先生が30分ほど紹介しました。約800名の聴衆に、先生はとても緊張された様子でした。
フロアーからは『この取組は来年で終わるのか? 永続的な取り組みなのか?』と質問があり、吉野先生は「地域からの期待は大きく、来年度で止めたいと思っている人はいない。『どうやるか』が問題」、「農協職員や普及員、高校教員の”研修”などで収益を得ることが具体的に考えられるが、それだけでは足りない。広い社会人教育などによって継続したい」と回答しました。
また『人員はどの程度配置しているのか』という質問に、「事業で雇用しているのは教員3名、研究員5名、事務職員4名。また、それぞれの大学で連携教員を合計30名程お願いしている」、「農村と信頼して取り組む経験豊富な人材の活躍がとても重要です」と、これまでの取り組みで明らかになってきたことを紹介しました。
吉野先生から一言、「講義や研修会に参加された学生・教職員皆さんの写真や映像もふんだんに使わせて頂きました。30分という制約ですので全てを紹介できませんでしたが、本当にありがとうございます。それから発表用に紹介ビデオを作りました。映像担当の山崎くん大活躍です。これもアップしますので是非皆さん見てください」
同日行われたポスターセッションにも多くの方にお立ち寄り頂き、用意したおよそ200部の資料はめでたく”完売”となりました。
ポスターセッションの様子
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Posted on 19 12月 by 帯広畜産大学 | パーマリンク
基盤学第9回目の講義が,酪農学園大学の深沢先生よりなされました.「地場特産品と地域振興」について,北海道江別市で行われている事例を基に講義していただきました.
現在,地域資源を地域振興に活用する試みが全国各地で行われています.江別市でも,小麦「ハルユタカ」を地域ブランドとして活用することで,地域の経済発展に取り組んでいます.ハルユタカは春よ恋とならび,高タンパクな硬質小麦としてパンや中華麺向きの特性を持った小麦として知られています.
そこで,地元で栽培されたハルユタカを地元の製粉会社と製麺会社が,「江別小麦めん」として生産,販売し,小麦の地産地消に努めています.講義では,これら事例を紹介していただいた上で,ハルユタカを地域ブランドとして活用する際の課題について説明していただきました.
次回は来年1月14日に北海道大学の小林先生より,「加工原料農産物の品質・安全管理」について講義していただきます.
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Posted on 15 12月 by 帯広畜産大学 | パーマリンク
第8回基盤学講義が12月10日に開かれました.今回の講師は北海道大学の川村先生で,「おいしさの評価」について講義していただきました.
近年,北海道米の食味について,その評価が高まっています.本講義では,具体的にどのように食味試験を行うのか,その手法について説明していただきました.また,川村先生がこれまでに行った米の食味検査の結果について解説していただきました.
食味試験の結果をみると1990年代までは,北海道米の順位はさほど高くなかったのですが,品種改良,栽培技術の改善,選別・貯蔵技術の進歩などにより,2000年代にはコシヒカリなど他府県産の米を上回るようになりました.収量よりも質を高めるような試験研究が盛んに行われていますが,食味試験の結果は,そうした試験研究の成果をきれいに反映していることがよくわかります.
次回は年内最後の講義となります.12月17日(木)に,酪農学園大学の深沢先生より「地場特産品と地域振興」について講義していただきます.
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