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Archive for 7月, 2009

第三回富良野委員会開催される

Posted on 14 7月 by 北大 | パーマリンク

img_2524さる7月10日、北大富良野サテライトにおいて、第3回富良野委員会が開催されました。

富良野委員会では現在「地域ブランドを考える」を今年の活動テーマに設定して、「ブランドとは何か」「地域ブランドと管理体制について」などの勉強を行っています。

当日は、4月より富良野サテライト博士研究員となった糸山さんから、「富良野サテライトの活動経過と地域ブランド形成」、北大の小林さんから「製品の地域ブランド化と地域のブランド化」、北海道武蔵女子短期大学の松木靖先生からは北海道地域農業研究所で行ったアンケート調査をもとにして「富良野・美瑛地域における農業と観光産業の連携可能性」という報告がなされました。

当日は19時からの開始で終わったのが22時半。市内の商工業者と、農業者とのあいだにある「地元農産物」に対する関心の違い、地元市民に加えて観光客年間入込数200万人の人たちをあわせると、非常に多くの人々と、農産物、食材を通じて連携できる可能性があることになどについて議論がなされました。

市役所、富良野市活性化協議会、サテライトでは、農業と観光・飲食店業とが連携できる体制作りとして、月一回の「愛食バスツアー」、「ご長寿マーケット」など、様々な取り組みを現在勧めているところです。

次回の委員会で、それらについても具体的な話し合いが行われることになるかと思います。

浜中町 映像取材について

Posted on 08 7月 by 酪農学園大学 | パーマリンク

3大学連携事業では現在、浜中町で映像取材を行っています。

全国的にも高い評価を受けている浜中町の酪農について、
映像でまとめて「食の安全・安心基盤学」の教材として活用することにしています。

これまでに3回 浜中町を訪れ、撮影させていただきました。

単に酪農家だけではなく漁業や自然環境などについても、
取材の対象を広げることで 浜中町全体の風土や取り組みについて
多角的・複合的に捉えることを念頭に置いております。

取材先の皆様には、突然の訪問にも関わらず
牛舎の中や作業風景を撮影させていただき、
映像素材は順調に増えております。

これまでに撮影した映像で ごく短いサンプルを作りましたので、
よろしければご覧ください。

放牧酪農講座開設

Posted on 01 7月 by 酪農学園大学 | パーマリンク

地域農業振興支援としての放牧酪農講座の開設と推進
―浜中サテライトー

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 浜中町は、地域条件から酪農と水産業を中心とする第一次産業の町である。特に酪農は農協が中心になって先駆的な多くの取り組みを行っていることで全国的にもその名が知られている。
 特に農協と酪農学園大学とは、連携協定を結び振興計画の策定や大学が取り組んでいる実践酪農学コースの学生を積極的に受け入れるなど関係が深い。

 2年前に農協は今後の地域酪農の展開方向として牧草地資源の有効活用と放牧を積極的に推進するということを宣言し、現在その整備事業を行っており酪農家の7割が放牧導入を行う計画である。このようなことから、大学連携事業の第一号として浜中サテライトを設置した。
 サテライト側からのニーズの中で緊急性のある項目と大学が当面即応できる支援として放牧事業を取り上げた。前年度に第1回を行い、今年度には2回開催し都合3回の「放牧酪農講座」を開催している。講座は毎月1回を基本としている。

houboku3  講座の内容は、できるだけ現地の情報に基づいた実践的な内容にすることに留意している。
 分析センターの土壌や牧草の成分分析値を有効に活用し、同時に地域において先駆的に放牧を行っている農家の実践発表も組み合わせて各農家が放牧に関するより有効で実践的な情報を共有できるように配慮している。
現在までの放牧酪農講座の内容と参加者は以下のとおりである。

第1回(3月24日)テーマ「北海道酪農の飼料問題と資源循環型酪農」、参加者34名。
 主な内容:北海道酪農における規模拡大と飼料給与の実態、資源循環型酪農の生産技術
 と収益性、浜中地域粗飼料分析(サイレージ・生草)の実態と解析。

第2回(4月24日)テーマ「放牧について基礎的な考え方について」参加者26名。
 主な内容:浜中地域牧草地土壌分析値の解析、放牧地土壌の特質(土壌小動物・各種微
 生物の働き)、放牧草養分含有率と季節変化、放牧のメリット・デメリット、年間飼料給与計
 画モデルと自給飼料生産計画。

第3回(6月2日)テーマ「輪換放牧の基本的な考え方と施設」、参加者23名。
 主な内容:輪換放牧の牧区面積の設定と編成計画、放牧施設(牧道・牧柵・水槽)の重要
 性とその考え方、輪換放牧の実践2経営(フリーストール・タイストール)の放牧方式についての発表。
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 今後も地域の多様な放牧実践例の発掘と併せて道内の先進経営等の情報収集を行い、浜中地域における効果的な放牧経営モデルの構築を目指した支援を継続する計画である。放牧を中心としながら地域牧草資源の活用による自然循環型で地域の生態系に配慮した多様な酪農経営の確立を目指したいと考えている。

 なお、当講座には村木智弘氏(2008年ニュージーランド・リンカン大学にて放牧研究により農学修士号取得、中標津町在住)の多大な協力を得て実施していることを付け加えておきたい。