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鹿追町での農家調査

Posted on 12月01日 by 帯広畜産大学 |

 鹿追町は畑作農家と畜産農家の割合がほぼ等しく,畜産農家から排出される糞尿を畑作農家において,堆肥として積極的に再利用しています.そのため,地域のニーズ調査に伺った際,堆肥の有効利用に関して鹿追サテライトから調査研究の要望が寄せられました.

 家畜の糞尿は,そのまま廃棄すれば環境を汚染するバッズ(bads)ですが,堆肥として適切に再利用することで,化学肥料の使用を抑えた上で耕地の地力維持を図れるグッズ(goods)になります.ただ,必要以上に堆肥を散布することで,余剰窒素が地下水や河川を通して排出され,近隣の環境を汚染する可能性があります.

 そうした環境汚染は,堆肥を撒く農家の農業収量に対して直接に影響を与えるものではないため,各農家は,社会的に必要とされる以上の堆肥を散布する傾向にあります.そこで,堆肥の過剰使用を抑える環境保全型の農法について,現在,帯広畜産大学のアグロエコプロジェクトと共同で,10軒ほどの畑作農家を対象に,堆肥の利用に関する調査をしています.

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