基盤学第2回講義「安心のリスクコミュニケーション」
Posted on 02 11月 by 帯広畜産大学 | パーマリンク
10月29日に食の安全・安心基盤学の第2回目の講義が行われました.今回は,北海道大学の吉田省子研究員から,リスクコミュニケーションについて講義を受けました.
リスクコミュニケーションとは,リスクを伴う科学的技術について,専門家である研究者と,消費者である一般市民の間の情報格差を解消するために行われる対話のことを指します.近年,遺伝子組み換え作物や食の安全など,科学者だけではなく一般市民も積極的に関与した上で,その是非を判断すべき科学技術が増加しており,リスクコミュニケーションへの関心も高まっています.
講義では,BSE全頭検査の問題や農業試験場における遺伝子組み換え作物の栽培問題など,リスクコミュニケーションを伴う様々な事例が紹介されました.それらの事例より,研究者と消費者がリスクコミュニケーションを通して,どのように相互理解を深めて行くのかが示されました.