基盤学第8回講義「おいしさの評価」
Posted on 15 12月 by 帯広畜産大学 | パーマリンク
第8回基盤学講義が12月10日に開かれました.今回の講師は北海道大学の川村先生で,「おいしさの評価」について講義していただきました.
近年,北海道米の食味について,その評価が高まっています.本講義では,具体的にどのように食味試験を行うのか,その手法について説明していただきました.また,川村先生がこれまでに行った米の食味検査の結果について解説していただきました.
食味試験の結果をみると1990年代までは,北海道米の順位はさほど高くなかったのですが,品種改良,栽培技術の改善,選別・貯蔵技術の進歩などにより,2000年代にはコシヒカリなど他府県産の米を上回るようになりました.収量よりも質を高めるような試験研究が盛んに行われていますが,食味試験の結果は,そうした試験研究の成果をきれいに反映していることがよくわかります.
次回は年内最後の講義となります.12月17日(木)に,酪農学園大学の深沢先生より「地場特産品と地域振興」について講義していただきます.