最新記事を表示する地域拠点型農学エクステンションセンター トップへ

Archive for 6月 22nd, 2009

別海町訪問

Posted on 22 6月 by 帯広畜産大学 | パーマリンク

 6月19日から20日にかけて別海町を訪問しました.今回の訪問先は,マイペース酪農交流会,農協や役場などです.

 放牧を主体とした酪農家が集まるマイペース酪農交流会では,牧草に含まれる硝酸イオンの濃度測定を行い,放牧地の土の状態や牧草の根の張り方などを観察しました.酪農家で研修中の方や就農して間もない酪農家なども参加しており,交流会が情報交換や技術普及の場として有効に機能していることがうかがえました.

 次に,農協と役場で,連携事業についての打ち合わせを行いました.主に,別海町で既に行われているクミカン分析プログラムの改善やクミカンデータベースの更新についてと,地域農業振興計画策定に当たっての連携センターの取り組みについて話し合いました.

土の状態を観察
放牧地の土の状態を観察

連続講演会「ふゆみずたんぼと生きもの調査」

Posted on 22 6月 by 酪農学園大学 | パーマリンク

連続講演会「ふゆみずたんぼと生きもの調査」
「生きもの調査の意義と調査方法」―田んぼ・農業・農村・地球―

imgp02511

 地域拠点型農学エクステンションセンター(3大学連携センター)がNPO法人生物多様性農業支援センター・酪農学園大学農業経済学科・NPO法人民間稲作研究所・NPO法人田んぼ・創地農業21との共催で、「ふゆみずたんぼと生きもの調査」講演会を開催。

 
iwabuchisi2 1回目を6月17日「生きもの調査の意義と調査方法」―田んぼ・農業・農村・地球―と題してNPO法人生物多様性農業支援センター副理事長岩渕成紀さんの講演会開催。
 水田は顕微鏡で観察するような微生物から爬虫類・鳥類まで多様な生物の住処であり、管理の仕方で生息数が大きく変動することを、映像を交えて調査事例を基に講演。  

imgp0253 
  また、ラムサール条約水田決議「湿地システムとしての水田の生物多様性の向上」が採択されたことを紹介。

 水田が単に米の生産としてだけでなく、湿地システムとして機能を持ち、そこでの生物多様性が人々の健康や幸福に大きく貢献していることを強調。水田の適切な管理と利用によってその機能を保持・向上させることが生態的・文化的役割を果たしていくうえで重要となっていると締めくくった。


imgp0254
 ↑ (株)アレフの橋部さんによる道具の説明


 次回は6月24日に実際に水田に入り、「生きもの」の生息を調査し、水田の生物多様性・多面的機能を学ぶこととしている。