道外サテライト視察報告その2~愛媛大学~
Posted on 11 9月 by 北大 | パーマリンク
≪8月19日・愛媛大学公開講座≫
19日は愛媛の松山市に移動し、愛媛大学にてワシントン州立大学のレイモンド・A・ジュソーム教授による「アメリカの大学エクステンションと地域連携」と題した講演を聴講してきました。
愛媛大学も県内3市(四国中央市・今治市・宇和島市)にサテライトを設置しています。今回の講演は、大学の地域貢献活動のなかでのサテライトの位置づけ、機能充実や発展方向を明確にするために、大学の地域貢献プログラムの先進地アメリカから専門家を招いて開催されました。
講演でジュソーム先生は、大学での専門知識を、どうやって農家に伝えていくか、その普及事業の歴史的な経過を、今後の課題を含めお話されていました。
普及員には段々と高度な知識が必要とされるだけでなく、地域問題に関する幅広い活動が求められるようになってきたことから、インターネットを通じたエクステンション活動が活発化されているようです。現在は財政的な制約が大きく、人的資源の削減や活動の幅の限界もあるようです。また、和歌山大の西川先生のご意見と同様に、活動に関する成果への圧力も高まっているとおっしゃられていました。
講演の後にはジュソーム先生、愛媛大学で今回の講演のコーディネーターをされた村田武教授(宇和島サテライト長)にお時間をいただきました。ジュソーム先生からは(高梨子と窪田へ)「girls be creative!」コネクションはいつ、どこでもできると、研究・活動ともに応援していただきました。
今回の視察では、我々の活動において人づくりが一つの課題であると感じされられました。まず、地域に積極的に問題を提起してもらうためにも、大学を主体としたものだけではない交流も必要ではないかと思われます。また、研究者同士も情報交換をし、最終的に共著の本を出版するなど、研究者として同じ目標に取り組むことも魅力になるのではないでしょうか。(了)