第5回農経シンポ
Posted on 17 9月 by 帯広畜産大学 | パーマリンク
第5回農経シンポを次の通り開催いたします。
報告者:白井康裕(十勝農業試験場)、林芙俊(帯広畜産大学)
日時:9月24日(木) 13:30~
場所:帯広畜産大学総合研究棟I号館2階 E2501・E2502
報告タイトル・要旨
(1) 林芙俊:ミカン産地における農家間品質格差と地縁的組織の役割
戦前からの産地化の歴史を有するミカン産地は、共販組織の自生的な展開が見られたが、それは集落などの地縁的結合に依存したものであった。こうした組織化は、戦後のミカンの価格低迷の中で、共販組織が品質の高位平準化などに取り組む基盤となってきた。
本報告では、こうした組織基盤のもとで、ミカンの品質の農家間格差がどのように形成されてきたのかを考察する。
(2) 白井康裕:畑作地帯における環境保全型農業の現状と課題
現在、農地・水・環境保全向上対策に見られるように、環境保全型農業が注目されている。これまで北海道において環境保全型農業の経済性等を整理した研究成果は、水稲やたまねぎのように連作が可能な作物を中心としており、輪作を前提とした畑作物に関する知見は存在しなかった。
このようのことから、本報告では、十勝管内の「北のクリーン農産物表示制度(YES! clean)」に登録された産地での実態調査をもとに、畑作地帯における環境保全型農業の経済面での特徴とその課題を明らかにすることを目的とする。