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Archive for 11月, 2009

第三回試行開講

Posted on 05 11月 by 北大 | パーマリンク

本日の15時より、酪農学園大学の吉野先生による食の安全・安心基盤学試行開講の第三回が実施されました。講義は「環境保全型農業への転換 -早期湛水稲作と生き物調査-」です。
内容は、日本における環境保全型農業、有機農業、循環型農業などの認証制度、定義などから始まり、ゼミで実施している水田の生き物調査の事例を映像資料を交えて紹介されました。

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講義の最後には「食の安全・安心基盤学」が目指している人材育成のあり方について、吉野先生からも提案がなされ、受講生の小テストにはそれについての感想を書くという項目も盛り込まれていました。受講生の皆さんがどのような感想を持ったのか、非常に興味深いところです。

遠隔会議システムによる講義は、大学の壁を越えて講義を受けることが出来るという利点がありますが、
その効果的な実施には様々な「こつ」が必要であり、音声、映像、画像の配置、コンテンツを使用するタイミングなど、通常の講義にはない難しさがあります。

試行開講を通じて蓄積した「こつ」を活かして、より魅力的な講義に出来るように取り組んでいきたいと思います。

受講していただきました皆様、どうもありがとうございます。

来週も木曜日の15時より帯広畜産大学の金山紀久先生による「食品リスクと消費者の対応」です。

各大学の講義室でお待ちしております。

北大農学部での受講風景

北大農学部での受講風景

基盤学第2回講義「安心のリスクコミュニケーション」

Posted on 02 11月 by 帯広畜産大学 | パーマリンク

 10月29日に食の安全・安心基盤学の第2回目の講義が行われました.今回は,北海道大学の吉田省子研究員から,リスクコミュニケーションについて講義を受けました.

 リスクコミュニケーションとは,リスクを伴う科学的技術について,専門家である研究者と,消費者である一般市民の間の情報格差を解消するために行われる対話のことを指します.近年,遺伝子組み換え作物や食の安全など,科学者だけではなく一般市民も積極的に関与した上で,その是非を判断すべき科学技術が増加しており,リスクコミュニケーションへの関心も高まっています.

 講義では,BSE全頭検査の問題や農業試験場における遺伝子組み換え作物の栽培問題など,リスクコミュニケーションを伴う様々な事例が紹介されました.それらの事例より,研究者と消費者がリスクコミュニケーションを通して,どのように相互理解を深めて行くのかが示されました.