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Archive for 12月, 2009

基盤学の教材づくり

Posted on 04 12月 by 北大 | パーマリンク

先日、十勝にあるJA士幌町のご協力を得て、基盤学に使用する教材づくりの取材をさせていただきました。JA士幌町では、近隣の5つの農協と協同で馬鈴薯の集出荷を行っています。数年前より、生産から収穫、貯蔵、出荷までの一連の工程に関する情報を一元的に管理するシステムを導入しております。

導入した情報管理のシステムを、貯蔵品質の向上、集荷の能率化、製品の安全性の確保など、様々に派生効果を生み出しながら有効に活用しています。

前回9月の取材に続いて二回目の今回、JA士幌町農工課の久保課長補佐をはじめ、生産者組織の代表である矢野氏など、多くのかたのご協力の下に取材をさせていただきました。改めてお礼申し上げます。

現場から学んで、現場に返す。まずは、現場での取材・調査を踏まえて、映像・教材コンテンツとして魅力あるものにしたいと思っております。

秋の十勝。寒風の中撮影をする山崎さん

初冬の十勝。寒風の中撮影をする酪農学園の山崎さん

鹿追町での農家調査

Posted on 01 12月 by 帯広畜産大学 | パーマリンク

 鹿追町は畑作農家と畜産農家の割合がほぼ等しく,畜産農家から排出される糞尿を畑作農家において,堆肥として積極的に再利用しています.そのため,地域のニーズ調査に伺った際,堆肥の有効利用に関して鹿追サテライトから調査研究の要望が寄せられました.

 家畜の糞尿は,そのまま廃棄すれば環境を汚染するバッズ(bads)ですが,堆肥として適切に再利用することで,化学肥料の使用を抑えた上で耕地の地力維持を図れるグッズ(goods)になります.ただ,必要以上に堆肥を散布することで,余剰窒素が地下水や河川を通して排出され,近隣の環境を汚染する可能性があります.

 そうした環境汚染は,堆肥を撒く農家の農業収量に対して直接に影響を与えるものではないため,各農家は,社会的に必要とされる以上の堆肥を散布する傾向にあります.そこで,堆肥の過剰使用を抑える環境保全型の農法について,現在,帯広畜産大学のアグロエコプロジェクトと共同で,10軒ほどの畑作農家を対象に,堆肥の利用に関する調査をしています.