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Archive for 9月, 2009

―クミカン分析プログラムの効果と課題―JA浜中町で研修会を開催

Posted on 16 9月 by 酪農学園大学 | パーマリンク

 本事業で連携している(社)北海道地域農業研究所と酪農大とで開発してきた「クミカン分析プログラム」は、すでに試験的に、他の農協で使用されてきました。データベースが充実している浜中町では、「クミカン」という経営収支だけではなく、技術を含めて分析を充実させる事が出来ます。
 9月7日の研修会では、プログラムの使用事例をもとに、「何が分析できるか」、「どの活用すべきか」を紹介しました。研修会にはJAの経営コンサルティングを担当する職員が参加しました。単に、データを農家に示すだけではなく、農家の主体的な参加、改善しようとする意識、JAとして進める改善の方向などを明確にしながら、活用することの重要性を示しました。

 現地で経営改善に役立つプログラムに改善するには、実際に利用することが大切です。営農相談に携わる方々が、実際に課題を整理して活用された分析、必要とするデータを、実践から明らかにしていく作業が必要になります。こうした実践的な取り組みをもとに、プログラム開発を進めていくのが、この3大学連携事業の取り組みの一つです。

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← 吉野先生によるクミカン分析
  プログラムを使った説明

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会場となった浜中町農協の会
議室には23名の方が参加→

道外サテライト視察報告その2~愛媛大学~

Posted on 11 9月 by 北大 | パーマリンク

≪8月19日・愛媛大学公開講座≫

19日は愛媛の松山市に移動し、愛媛大学にてワシントン州立大学のレイモンド・A・ジュソーム教授による「アメリカの大学エクステンションと地域連携」と題した講演を聴講してきました。

愛媛大学も県内3市(四国中央市・今治市・宇和島市)にサテライトを設置しています。今回の講演は、大学の地域貢献活動のなかでのサテライトの位置づけ、機能充実や発展方向を明確にするために、大学の地域貢献プログラムの先進地アメリカから専門家を招いて開催されました。

講演でジュソーム先生は、大学での専門知識を、どうやって農家に伝えていくか、その普及事業の歴史的な経過を、今後の課題を含めお話されていました。
普及員には段々と高度な知識が必要とされるだけでなく、地域問題に関する幅広い活動が求められるようになってきたことから、インターネットを通じたエクステンション活動が活発化されているようです。現在は財政的な制約が大きく、人的資源の削減や活動の幅の限界もあるようです。また、和歌山大の西川先生のご意見と同様に、活動に関する成果への圧力も高まっているとおっしゃられていました。

躍動感あふれるジュソーム教授

躍動感あふれるジュソーム教授



講演の後にはジュソーム先生、愛媛大学で今回の講演のコーディネーターをされた村田武教授(宇和島サテライト長)にお時間をいただきました。ジュソーム先生からは(高梨子と窪田へ)「girls be creative!」コネクションはいつ、どこでもできると、研究・活動ともに応援していただきました。

ジュソーム教授、村田教授と

ジュソーム教授、村田教授と



今回の視察では、我々の活動において人づくりが一つの課題であると感じされられました。まず、地域に積極的に問題を提起してもらうためにも、大学を主体としたものだけではない交流も必要ではないかと思われます。また、研究者同士も情報交換をし、最終的に共著の本を出版するなど、研究者として同じ目標に取り組むことも魅力になるのではないでしょうか。(了)

道外サテライト視察報告その1~和歌山大学~

Posted on 09 9月 by 北大 | パーマリンク

8月18日と19日、道外でエクステンション活動に取り組む二つの大学の視察に行ってきました。提案者である訓子府サテライト博士研究員・高梨子さん、これに畜大から博士課程・窪田さん、北大から札幌サテライト・松本の3名が参加しました。

現在、全国的に大学のサテライト設置が進むなど、様々なかたちでエクステンション活動が行われていますが、今回の視察先は和歌山大学と愛媛大学。ともに、地方都市や農村など「地域」をターゲットとしたエクステンション活動を行っており、同じく「地域拠点型」のエクステンションを掲げる我々の3大学連携にも有益な示唆を得る先進事例と捉えることができます。

この報告では、窪田さんの出張後の所感を中心に、各大学の取り組みに関する聞き取り内容や意見交換の様子を2回に分けて掲載いたします。

≪8月18日・和歌山大学≫

18日の午前中は、和歌山大学サテライト部特任助教の西川先生に、サテライト設置の経緯や現在の取り組み、課題などをお話いただきました。
和歌山大学は、早くからサテライト事業を展開し、地域ニーズに即した高等教育や生涯学習を実施されています。また、地域自治体や企業等と連携した地域活性化事業も行われており、自治体の施策に入って具体的なニーズを抽出したり、逆に専門家の意見を入れることで自治体内及び自治体間の連携をつなげていく、コーディネート的な役割も担っていたりと、地域密着コミュニティーという形を強調されていました。

そのために異業種交流の場として「なまけん会」の実施や地域シンクタンク「きのくに活性化センター」の事業を通して有機的な連携を作っているそうです。その中で、西川先生は、ただ地域が大学に依存するのではなく、地域のやる気を生かし、かつ大学側としても研究につなげられるような、両者にとってプラスの方向に働くような関係を構築する必要があるということをおっしゃられていました。一方で、これらの事業の成果を示すものとして、どういった項目が評価になるのかが課題となっているようです。

西川先生は、放課後活動と称して地域ボランティアにも貢献されており、人と人とのつながりを大切にされています。地域の意見を積極的に聞ける場への参加、また、そのような場の設置は、我々の活動においても重要になると思われます。

西川先生(右から2人目)と生涯学習教育研究センターにて

西川先生と生涯学習教育研究センターにて



午後は田辺市に移動し、県立情報交流センター「ビッグ・ユー」内にある紀南サテライトにお邪魔し、施設の見学などをさせていただきました。施設内には図書館や科学実験施設もあり、多くの地域住民が集まれる場です。

紀南サテライトの授業は、その中の研修室などを利用して行われています。学部の授業を受講できたり、一定の単位を取得すれば修士の学位を取ったりすることも可能だそうですが、和歌山大学から直接先生が来られていること、他のサテライト施設と基本的に授業内容が異なることは、「サテライトオフィス」というより「情報発信基地」という意味合いが強いように思われました。

紀南サテライト・古久保さんとの意見交換

紀南サテライト・古久保さんとの意見交換

農村サテライト実習ツアー(実習の感想 2 )

Posted on 03 9月 by 酪農学園大学 | パーマリンク

富良野の農家で1週間の実習を行った学生と 受け入れ農家の方の感想2 【8月27日 実習場所にて】

農村サテライト実習ツアー(実習の感想 1 )

Posted on 03 9月 by 酪農学園大学 | パーマリンク

富良野の農家で1週間の実習を行った学生と 受け入れ農家の方の感想1? 【8月27日 実習場所にて】